宝塚記念 2017の振り返り

レース情報

出走馬

ファン投票の得票数が多い順の10頭(順位は、1,3,5,6,8,16,18,26,55,*)とクラリティシチーを合わせた11頭と少頭数でのレースとなった。

また、サトノダイヤモンドやマカヒキなど得票数上位の有力馬が出走しないこともあり、少々物足りないメンバー構成と感じた。だが、キタサンブラックをはじめ、ゴールドアクター、サトノクラウン、ミッキークイーンのG1馬4頭や雪辱を果たしたいシュヴァルグラン、巻き返したいシャケトラやレインボーラインなど、それなりにメンバーは揃っていた。

1人気に推されたのはやはりキタサンブラック。デビュー以来 10-2-3-1(着外は2年前のダービー)で、今年も大阪杯、天皇賞(春)とG1連続勝利の安定した成績であり、メンバー構成からも人気が被るのは仕方のないことだろう(最終単オッズは1.4倍)。2人気は意外にもシャケトラだった。前走の天皇賞(春)で惨敗は初のG1挑戦だから割り引いて、今回は巻き返すと見込まれたのだろうか。その後、サトノクラウン、ミッキークイーン、ゴールドアクターのG1馬、そしてシュヴァルグランが差がなく続いた。

レース条件

阪神は最終週。中間及び当日の降雨もあり、馬場は稍重発表。全体的に内より中〜外差しが決まる印象だった。

予想

先の記事「(分析)宝塚記念のファン投票選出馬の成績」では、ファン投票最上位で出走した馬はほぼ馬券に絡んでいる(ゲートで立ち上がって大きく出遅れたゴールドシップのみ例外)ことを書いた。今年はキタサンブラックが該当する。これまでの戦績やレースからみて、トラブルがあるとは考えがたい。昨年のこのレースでは3着とはいえ、勝馬とはクビ、ハナ差で稍重の中をハイペースで引っ張った結果だった。そうなるとやはりこの馬を中心に考えるべきだろう。

不安があるとすれば、かなりタフなレースだった天皇賞(春)の疲労残りと、久しぶりの外枠、3走して休むローテーションで3走目は毎回勝利を取りこぼしていることが気になった。とはいえ、少頭数でもあり問題ないだろうと思った。

あとは相手をどう考えるかだが、逆転があるとすればこの馬場状態の影響だろうと考えた。そうなると重馬場でも実力を出せるG1馬2頭、サトノクラウンゴールドアクターが浮上した。G1馬とはいえミッキークイーンはやや遅れをとる感じで、シュヴァルグランは鞍上次第だが、やはりここでは買えなかった。シャケトラは前走を見る限り、G1ではまだ力不足に思えた。それなら以前にサトノダイヤモンドやシャケトラとも差のないレースをしているミッキーロケットが最内枠を活かせば面白いと思った。また鳴尾記念組のスピリッツミノルを△候補に考えた。レインボーラインは復活したとは思えなかったし、ヒットザターゲットクラリティシチーは格的にはG1クラスではないので消し。

最終的には、キタサンブラック、サトノクラウン、ゴールドアクターが上位と判断した。あとは順列をどう決めるかだった。オッズ面からしてキタサンブラックには◎を打ちたくなかったが、サトノクラウンは明らかに単穴候補の成績。近走は物足りない成績のゴールドアクターだが、枠も良く好位で運べること、この馬場と鞍上の思い切りに期待して◎を打った。

◎ 2 ゴールドアクター
○ 10キタサンブラック
▲ 11 サトノクラウン
△ 8 ミッキークイーン
△ 1 ミッキーロケット
△ 3 スピリッツミノル

購入馬券

今回、馬券を工夫してみた。キタサンブラック絡みの馬券は配当を期待できないが資金面の制約もある。先に書いた通り、キタサンブラックが3走目で取りこぼす可能性に賭けたのだ。

単勝は◎▲(キタサンブラックが2着以下)
馬連は◎-○▲(キタサンブラックが1,2着もしくは3着以下)
3連複は◎-▲-総流し(キタサンブラックの着順関係なし)

つまり、買い目はこうなった。

単勝:2、11
馬連:2-10,11(2点)
3連複:2-11-全通り(9点)

馬券

 

※画像は、Club A-PAT の投票照会サービスから引用

 

レース結果

展開・着順

スタートはほぼ横一線。シュヴァルグランがハナに立ち、シャケトラが続く。キタサンブラックは3番手でスタンド前を通過した。隊列はそのまま進み、向こう正面に入るとサトノクラウンが押し上げてキタサンブラックに取り付いた。ゴールドアクターは中団、ミッキーロケットはさらに後ろの位置取り。1000m通過は1.00.6のスローペース(昨年は59.1)だった。道中サトノクラウンが押し上げたことで先行勢はペースを上げざるを得なかったようだ。

4コーナー手前では馬群が一気に縮まり、シュヴァルグランの内からクラリティシチーが、スピリッツミノルが前を伺う。キタサンブラックは外目の3〜4番手。サトノクラウン、ゴールドアクター、ミッキーロケットは大きくは動かず追走し徐々に押し上げる。

直線に入るとシュヴァルグランを交わしてシャケトラが先頭に立つ。すぐ後ろにキタサンブラック、さらにサトノクラウン、ミッキークイーン。ゴールドアクターは内を突いた。残り200m付近でサトノクラウンが一気に抜け出す。キタサンブラックは伸びない。内ではゴールドアクターが伸びてきた。

結局、サトノクラウンがそのまま1着でゴール。内を伸びたゴールドアクターが2着。最後伸びてきたミッキークイーンがシャケトラを交わして3着に入った。キタサンブラックは伸びを欠いて馬群に沈み9着に終わった。

各馬情報

サトノクラウン(3人気 1着)
キタサンブラックを見ながらのレース。向こう正面でやや押し上げたがその後は落ち着いて追走。残り200m付近から一気に差し切った。上がり35.4は最速タイ。これで国内G1は初勝利となった。しかし、この馬は買い時が難しい。

キタサンブラック(1人気 9着)
全く不本意な結果だろう。関係者コメントでも原因がわからないようだ。これまでにも3番手追走はあったし、昨年も稍重馬場だった。外枠とはいえ無理せず好位に付けられたように見えた。この馬の走破タイムは昨年より0.1秒速くてこの着順だが、勝ちタイムは昨年より1.4秒速かった。ペースが合わなかったのか激戦の疲労なのかわからないが、3戦目の取りこぼしが今回も現実のものとなった。

ゴールドアクター(5人気 2着)
枠順からも好位につけると思ったが、中団で脚をためるレースとなった。直線では荒れているであろう内を伸びて2着を確保。上がりはサトノクラウンと同じく最速タイ。まだまだ力のあるところを見せた。

ミッキークイーン(4人気 3着)
後方追走。上位2頭とは離されたが、直線よく伸びてシャケトラを交わして3着。上がりも上位2頭に次ぐタイムだった。G1馬としての力は見せたと言えるか。

ミッキーロケット(8人気 6着)
まずまずのスタートから好位で運び、直線も頑張ってはいたが、わずかに掲示板に載れず。これが精一杯だろうか。この馬も難しい。

スピリッツミノル(9人気 7着)
中団で最内を進む。4コーナー手前では3番手付近まで追い上げたが直線では伸びず。やはりここでは力不足。

シャケトラ(2人気 4着)
前走も前目でのレースだったが、今回は2番手追走。スローペースとはいえ、先団が崩れる厳しい展開の中、最後まで踏ん張って4着。ひと夏越えて成長したレースを秋に見せて欲しいところ。

シュヴァルグラン(6人気 8着)
好スタートで他に行く馬もなく必然的にハナに立った。前半はスローで乗り切ったが、4コーナー手前では内外から来られ(馬場の良いところを選んだらしいが)、直線では余力はなかった。馬体は問題なさそうだったが、昨年は9着。馬場などの影響もあるだろうが、もう少し距離があったほうが良いのかもしれない。今のままではG1タイトルは難しかろう。

 

所感

よもやのキタサンブラックの大敗だった。取りこぼす可能性を考えていたとはいえ、ここまでの負けは予想していなかった。今年から大阪杯がG1になったとか、天皇賞の疲労が大きいとか、馬場や展開が合わなかった、久々の外枠が影響した、海外遠征に向けたプランに無理があったなどいろいろ言われているが、本当のところはわからない。凱旋門賞挑戦がなくなったのは残念だが、幸いにも馬体に問題はなさそうなので、何とか立て直して、天皇賞春秋制覇やJC連覇、有馬記念勝利を目指して欲しいと思う。

だが、キタサンブラック陣営には申し訳ないがレース中見ていたのは◎ゴールドアクターと▲サトノクラウンだった。結果的には両馬とも良いパフォーマンスを発揮してくれたと思うし、期待した通りの展開だったことがうれしかった。

また今回は、どうしてもキタサンブラック中心の予想になってしまう(ある意味展開などが読みやすいのだが)ことから、馬券の買い方は悩んだ。普段ならキタサンブラックを軸に買っていたかもしれないが、先に書いたように取りこぼす可能性と馬券に絡んできてもある程度の配当を見込める買い方にした。仮にキタサンブラックが1着でゴールドアクター、サトノクラウンが2,3着だったとしても、十分プラスになる買い方(資金配分)もしていた。もちろん◎▲の2頭がダメなら外れるわけなのだが。

天皇賞の影響?

天皇賞は、かなりタフなレースだったのは関係者コメントなどからも明らかで、好走組と凡走組の違いが今回の結果に影響しているかもしれない。

  • 「全馬にとってタフなレースで、最後はさすがに一杯になった」(キタサンブラック)
  • 「最後はどの馬も脚が上がっていたように、本当にタフな競馬だった」(シュヴァルグラン)
  • 「ゲートの中でガタガタして出遅れ。スタートで終わってしまった。」(ゴールドアクター)
  • 「1番枠で行くつもりだったが出遅れ。追いつこうと脚を使ってしまった」(シャケトラ)
  • 「大外枠で厳しかった。最後方追走で直線に賭けたが伸びなかった」(レインボーライン)
  • 「前が浮くような形になってしまい、この馬のレースができなかった」(スピリッツミノル)
馬名 天皇賞着順 宝塚記念着順
ゴールドアクター 7着(5人気) 2着(5人気)
シャケトラ 9着(3人気) 4着(2人気)
レインボーライン 12着(7人気) 5着(7人気)
スピリッツミノル 14着(16人気) 7着(9人気)
シュヴァルグラン 2着(4人気) 8着(6人気)
キタサンブラック 1着(1人気) 9着(1人気)

 

 

さて、今年も上半期が終了した。年間成績は厳しい状況である(上半期の成績まとめは別記事にする予定)が、何とか下半期巻き返せるように頑張りたいと思う。