安田記念 2017の振り返り

レース情報

出走馬

ここ数年はモーリス、ジャスタウェイ、ロードカナロアなど人気を背負う馬がいたのだが、今年はG1馬こそ5頭(外国馬含む)出走していたが、伏兵も多く混戦が予想された。

また、フルゲート18頭は2013年以来4年ぶりだが、過去10年でフルゲートにならなかったのはここ3年だけで昨年は12頭だった。

1人気に推されたのはイスラボニータ。3週連続G1勝利のルメール騎乗ということもあるが、近走は好走が多く昨年のマイルCSでも2着していた。2人気はそろそろG1タイトルが欲しいエアスピネル、昨年のスプリンターズSを勝利、今年の高松宮記念でも3着のレッドファルクス、G1勝ちこそないが中距離G1で好走実績があり大阪杯2着のステファノス、G1でも好走しているアンビシャスまでが単勝オッズ10倍を切った。さらに5連勝中で勢いのあるグレーターロンドン、昨年も好走したサトノアラジン、昨年優勝馬のロゴタイプが続いた。外国馬2頭は9,12人気だった。

 

レース条件

東京芝は先週よりCコース。土曜日は逃げ・先行勢が目立ったが、日曜日は先行有利は変わらないが、逃げより差し・追込が目立っていた。馬場の内は厳しく、中程からの差しが良さそうに見えたが、全体的にはあまり変わらなかったかもしれない。

予想

予想記事「(予想)安田記念 2017」でも書いたが、過去の傾向やレーティングはあまり参考にはできなかった。ただ、外国馬と下位人気(単勝オッズ30倍以上)は外しても良いだろうと判断した。

ただ、特定3レースの前走上がり上位馬については有効だと考えた(正直なところ、すっかり忘れていたのだが、昨年の予想ブログを見て思い出した次第である)。

これに該当した6頭のうち、サンライズメジャーはダービー卿CTで上がり3位とはいえ13着だったので消し。残り5頭と前走大阪杯で上がり最速で5着のアンビシャスを加えた6頭に絞ったが、順列は迷った。

イスラボニータはルメール人気もあってオッズが釣り合わないと感じた。レッドファルクスは▲とも思ったが、マイルが不安(過去1走で9着)、サトノアラジンは近3走が芳しくなかったので、この3頭は△として、残り3頭はオッズも含めて判断した。ステファノスはマイル戦では忙しすぎるだろうと見て印を打たなかった。

◎ 11 ブラックスピネル
○ 8 エアスピネル
▲ 4 アンビシャス
△ 6 レッドファルクス
△ 14 サトノアラジン
△ 15 イスラボニータ

購入馬券

今回、資金面の制約もあって絞った馬券になった。本線馬券はブラックスピネルの単勝だった。3連複にはサンライズメジャーも入れてみたのだが…

単勝:11、4
馬連:11-4,6,8,14,15(5点)
3連複:11-8,14,15-3,4,8,14,15(9点)

馬券

外れ

 

レース結果

展開・着順

スタートはほぼ横一線で出遅れた馬はいなかった。アンビシャス、グレーターロンドン、ロンギングダンサーはすぐに後方策を取った。ロゴタイプ、ディサイファ、トーキングドラム、ブラックスピネルなどが先団争い。しばらくしてロゴタイプがハナに立った。

3コーナーではロゴタイプが先頭、差がなくサンライズメジャー、ディサイファなどが続く。イスラボニータは中団だが他の人気馬は後方集団。

直線に入るとロゴタイプは内ラチ沿いを逃げ、昨年と同じような形に持ち込んだ。後方集団も一気に差してくる。ロゴタイプが渋とく粘り切るかと思われたが、サトノアラジンが一気に伸びてきて差し切った。一緒に伸びてきたレッドファルクスはわずかにロゴタイプに届かず3着。やや内をついて伸びてきたグレーターロンドン、エアスピネルが続いた。ステファノス、イスラボニータは伸びが足りなかった。

各馬情報

ブラックスピネル(10人気 18着)
終始3番手あたりを進み、直線でさあこれからと思ってみていたのだが、いつの間にか視界からいなくなった。カメラワークの関係もあるのだが、気づいたら後方にいた。パトロールビデオで確認してみると、残り300mあたりでサンライズメジャーが外へ寄れ、その影響を受けたコンテントメントがさらに外へ押し出され、そのあおりを受けてややブレーキをかけた感じだった。そこから巻き返す余力はなくズルズル後退。この不利がなくても脚色は今一つで上位進出は難しかったと思う。初G1で58kg、さらにロゴタイプ以外の先行勢は総崩れの流れも厳しかった。

エアスピネル(2人気 5着)
いつもの先行策ではなく後ろからの競馬は昨秋の神戸新聞杯以来。鞍上のコメントの通り、レッドファルクスの位置を取りたかったようで、直線も前が開かずやっと追い込んだ時にはもう間に合わなかった。すんなりならもう少し上位入線はあっただろう(上がり3Fは、33.6秒で2位)。不運と言えばそれまでだが、やはりG1を勝てそうで勝てない運命なのか。

アンビシャス(5人気 15着)
調教師コメントではレース前の雰囲気がいつもと違っていたそうだ。ほぼ最後方からの競馬だったが伸びも全く見られなかった。後から思えば調教も最後の伸びが物足りなかったか。もしかするとこの時期のG1がダメなのか(昨年は大阪杯の後、宝塚記念16着)。

レッドファルクス(3人気 3着)
距離適性の不安からやや評価を下げてしまったが、全く問題なかったようだ。後方からサトノアラジンとともに伸びてきた(上がりは3位)が3着だった。しかし、4コーナーでは最内にいたのだが、直線前が開かず結局大外まで持ち出してのものだ。すんなり伸びていればもっと際どかったと思う。これでマイル戦にもメドが立った。

サトノアラジン(7人気 1着)
昨年は4着だったが、2着のモーリスとはハナ、クビ差でロゴタイプとも0.2秒差だった。ここ3走(マイルCS、香港マイル、京王杯SC)での成績の影響もあって7人気(昨年は3人気)。それでも3走とも勝馬とは0.3〜0.4秒差。特に前走は重馬場でスローペースが影響したのは明らか(それでも上がりは2位タイ)だった。今回は馬場も良く外枠なのも良かった。

イスラボニータ(1人気 8着)
6〜7番手追走と良い位置にいたが、直線では壁ができて追い出せず。結局脚を使えたのは残り1ハロンを切ってからでは間に合わなかった。

ロゴタイプ(8人気 2着)
しばらく先団争いがあったが、スタートから約300mほどでハナに立った。直線では昨年と同じく、内ラチ沿い一杯を懸命に逃げたが、最後の最後で捕まった。頭数が多く、昨年ほどのスローペースに持ち込めなかった分だけ粘りきれなかったのかもしれないが、先行勢が崩れた中での好走は称えたい。7歳馬だがもうひと頑張りして欲しいね。

グレーターロンドン(6人気 4着)
5連勝中とはいえ、前走が初のオープン競走。さすがにここでは厳しいと思い、印を打たなかったが思った以上にパフォーマンスがあった。それだけに乗り替わりが残念だった(仕方のないことだが)。今後の成長を楽しみにしたい。

 

所感

それほどスローペースではなかったが、前半の3Fまでは比較的速かっただろうか。勝ちタイムは2013年のロードカナロアと同じで過去10年で2番目に速いタイムだった。サトノアラジンからエアスピネルまでは全てクビ差の大接戦だった。

レース後のコメントで目立ったのが、前が開かなかった、壁になったという内容。フルゲートで実力も拮抗していて、実際に直線ではラチ沿いを逃げたロゴタイプを除いてダンゴ状態だった。その意味ではサトノアラジンは外枠が功を奏しただろうし、枠順次第で着順も変わったことだろう。

ロゴタイプはさすがに同じ手は通用しないだろうと思って、無印にしたのだが、今回もうまく乗ったということだろう。最後の直線の攻防は見応えがあって面白いレースだったと思う。