日本ダービーは皐月賞の上がり上位馬に注目

※今年の結果を追記しました。

昨年の日本ダービー(以下、ダービー)前の分析で、皐月賞出走馬の上がりタイム上位馬がダービーでも好走する内容を書いた。

※引越し前の記事なので、内容を整理して改めて書き直すことにする

皐月賞組が好走

オークスでは桜花賞組の好走が多いように、ダービーでは皐月賞組の好走が目立つ。

2006年以降、前走が皐月賞のダービーでの成績は、8-6-6-66 で、勝率 9.3%、連対率16.3%、3着内率23.3%である。

実際、毎年馬券に絡んでいて、昨年は5着までが前走皐月賞からの参戦だった。

その皐月賞で、上がり上位かつ上位入線した馬は、ダービーでも上位入線の可能性が高いことがわかった。

実際のデータを見てみよう。

皐月賞の上がり上位馬のダービー成績

まずは、わかりやすく昨年(2016年)のデータを見てみる。皐月賞→ダービーに出走した馬の成績である。上がり順位は出走全馬を対象としている。

馬名 皐月賞
着順
皐月賞上3F
(順位)
ダービー
着順
ディーマジェスティ 1着 34.0秒(2位) 3着
マカヒキ 2着 33.9秒(1位) 1着
サトノダイヤモンド 3着 34.8秒(3位) 2着
エアスピネル 4着 35.5秒(6位) 4着
リオンディーズ 5着
※4位入線
36.1秒(13位) 5着
マウントロブソン 6着 36.0秒(12位) 7着
プロフェット 11着 35.7秒(7位) 17着

上位3頭の着順は入れ替わっているが、上位5頭がダービーでもそのまま上位を独占した。

では、一昨年(2015年)はどうか。

馬名 皐月賞
着順
皐月賞上3F
(順位)
ダービー
着順
ドゥラメンテ 1着 33.9秒(1位) 1着
リアルスティール 2着 34.5秒(2位) 3着
キタサンブラック 3着 35.2秒(8位) 14着
サトノクラウン 6着 34.5秒(2位) 2着
ミュゼエイリアン 7着 34.9秒(6位) 10着
コメート 10着 35.5秒(11位) 5着
タガノエスプレッソ 13着 35.8秒(13位) 13着
ベルラップ 14着 37.5秒(14位) 15着

サトノクラウンが巻き返して2着。キタサンブラックは失速。

残りのデータは画像として貼り付けておく。皐月賞とダービー

 

判断基準は?

皐月賞の着順と上がり順位の組み合わせを考えると以下のようになる。本当は3〜4段階ぐらいに分けても良さそうだが、単純に考えることにする。

皐月賞の成績 上がり3F(5位以内) 上がり3F 下位
好走(5着以内) A(33頭中 20頭) B(11頭中 6頭)
凡走 C(8頭中 2頭) D(34頭中 7頭)

 

2006〜2016年で皐月賞からダービーに臨んだ馬は、86頭である。そのうち、パターンA(上がり5位以内で5着以内)だった34頭中、ダービーでも掲示板に載れた馬は20頭ということである。

それぞれのパターンを見ていこう。ダービーでの人気と着順の平均も記載した。

【パターンA3.4人気 / 5.5着 

皐月賞を強いイメージで好走したことからダービーでも人気になりやすい。33頭のダービーでは平均 3.4人気だった。逆にダービーでも人気がなければ消して良い。

【パターンB5.2人気 / 6.7着

上がりは遅いが好走。つまり、逃げ・先行で粘り込んだパターン。切れる脚はないものの渋といイメージで、実際ダービーでも好走するパターンもあるが、馬券に絡んだのは、ディープブリランテ(2012年 1着)のみである。この年の皐月賞は荒れた内をゴールドシップ、大外をワールドエースの2頭の上がりが抜けていた。

【パターンC 9.3 人気 / 9.5着

上がりは速いが凡走。パターンBと逆の形で、後方追走から速い上がりを使ったものの差し届かないパターンだ。ダービーでも同様になりがちで好走率は低い。馬券に絡んだのはサトノクラウン(2015年 3着)のみ。凡走と言っても1人気で5着とはハナ差なので、パターンAと考えても良いだろう。そう考えると、このパターンは消しだ。

【パターンD12.9人気 / 10.5着

皐月賞は速い上がりでもなく凡走していることから人気の盲点になりやすい。好走7頭のうち人気を集めたのは2009年のロジユニヴァース(2人気 1着)とリーチザクラウン(5人気 2着)のみで、残り5頭は8人気以下だった。ただ、2009年は例を見ないほどの不良馬場で完全な前有利のレースだった。

 

さて今年は?

最後に、今年はどのようになるのかを見ておこう。皐月賞組が11頭も出走するのは珍しく、2011年以来だ。

馬名 皐月賞
着順(人気)
皐月賞上3F
(順位)
パターン ダービー
着順
アルアイン 1着(9) 34.2秒(4位) A 5
ペルシアンナイト 2着(4) 34.1秒(3位) A 7
ダンビュライト 3着(12) 34.3秒(5位) A 6
クリンチャー 4着(13) 34.8秒(13位) B 13
レイデオロ 5着(5) 34.0秒(2位) A
スワーヴリチャード 6着(2) 34.3秒(5位) A’
ウインブライト 8着(6) 34.5秒(10位) D 15
カデナ 9着(3) 34.4秒(9位) D 11
トラスト 13着(17) 35.3秒(15位) D 8
マイスタイル 16着(14) 35.8秒(16位) D
アメリカズカップ 17着(11) 37.0秒(18位) D 17

※今年の結果を追記しました。

今年は上がりが速くて凡走(Cパターン)の馬はおらず、極端に分かれている。

スワーブリチャードは6着だが、4着のクリンチャーとクビ、クビ差なので好走と考えて良いだろう。気になるのはクリンチャーである。皐月賞では16番枠だったが3〜4番手を追走、3コーナーから動き出した。4コーナーでは先頭にたったもののすぐに後続に並ばれたが最後まで渋とく粘った。先行馬には厳しいが面白い1頭だろう。

 

天候や馬場、距離延長さらには脚質転換などの影響もあるだろうが、今年の皐月賞は良馬場だった。府中は木金が雨予報だがダービーまでには回復するだろう。芝はCコースに変わるが、土曜日の状況次第で内馬場が荒れる可能性もあるので、よく見ておこう。