(海外競馬)次はベルモントステークスの発売が決定

JRA発表

5月17日にJRAから、次の海外発売レースの決定が発表された。

6月10日に開催される、ベルモントS G1 である。

このレースはアメリカの三冠競走の三冠目に当たるレースだ。

 

アメリカの三冠競走

三冠競走と言えば、日本でもクラシック三冠(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)や牝馬三冠(桜花賞、オークス、秋華賞)が有名だし、地方競馬でも各地で三冠競走と呼ばれるレースが行われている。

アメリカでのクラシック三冠競走と呼ばれるのは、「ケンタッキーダービー」「プリークネスステークス」そして今回の「ベルモントステークス」である。

特徴的なのは、日程だろう。日本では春と秋に分かれるが、アメリカでは中1〜2週で行われ、1ヵ月余りの間に開催される。

今年2017年の開催日を見てみよう。参考までにイギリス三冠レースも記載した。

日本 アメリカ イギリス
一冠目 4/16
皐月賞
芝2000m
5/6
ケンタッキーダービー
ダ2012m(10F)
5/6
英2000ギニー
芝1609m(8F)
二冠目 5/28
日本ダービー
芝2400m
5/20
プリークネスS
ダ1911m(9.5F)
6/2
英ダービー
芝2423m(12F10Y)
三冠目 10/22
菊花賞
芝3000m
6/10
ベルモントS
ダ2414m(12F)
9/16
英セントレジャー
芝2937m(14F132Y)

注)1F(ハロン)= 約201m、1Y(ヤード)= 約0.91m

 

3歳馬には厳しいローテーションなのがわかる。日本で言えば、皐月賞→NHKマイルC→ダービーに近い感じだろうか。

厳しいのは、日程だけではなく移動距離も大変である。

ケンタッキーダービー→プリークネスS→ベルモントSの日程で、それぞれ800km、300kmの移動が必要となる。距離感覚だけで言えば、札幌競馬場→中山競馬場→中京競馬場のイメージだろうか。

 

レース概要

ダート大国のアメリカらしく、クラシック三冠競走もすべてダートコースである。

ベルモントSはニューヨーク州にあるベルモントパーク競馬場で行われる。三冠最後のレースであり、最長距離になるだけでなく先に述べたような厳しいローテーションもあって、三冠を達成するのは厳しい。

2015年にアメリカンファラオが37年ぶりに三冠を達成したが、かのサンデーサイレンスも2冠達成後のこのレースでは8馬身差の2着に破れている。

ダートコースは左回り。1周が約2400mなので、ゴール地点とほぼ同じ場所からのスタートとなる。極端に内枠が有利な結果となっていて1枠の勝利が最も多い。また、高速コースでコースレコードの2分24秒0(1973年セクレタリアト)は、ダート2400mの世界レコードである。

アメリカのダートコースは日本のダートのような砂ではなく泥に近いイメージらしいので、良馬場であっても速い時計が出やすいということだろう。

 

日本馬

昨年は ラニが出走し、3着と健闘したことは記憶に新しい。なお、ラニ(武豊)は米三冠全てに出走し、9→5→3着だった。

今年は、エピカリスの出走が予定されている。

昨年8月に新潟デビュー戦では6馬身差の逃げ切り勝ち。2戦目のプラタナス賞(500万)では4番手追走から抜け出して7馬身差の圧勝。3戦目は中央交流の北海道2歳優駿(Jpn3)も大差で逃げ切り、4戦目のヒヤシンスS(OP)もスローの展開を好位追走から楽勝で4連勝。3月のUAEダービー(G2)では、短アタマ差でサンダースノーの2着で初の敗戦(なお、サンダースノーはケンタッキーダービーに出走したもののスタート直後に競走中止となっている)

ラニがヒヤシンスS→UAEダービーの後、三冠全てに出走したのに対して、エピカリスは先の二冠には出走していないので、ローテーション的には余裕があるがレース間隔が3か月近く開くので調整次第だろう。

日米でダートコースの差があるのは先に述べた通りだが、UAEダービーの行われるメイダン競馬場がアメリカのダートに近いと言われている。2015年の改修でそのようになったとのことだから、ラニの好走もうなずけるし、エピカリスにも十分期待が持てる。

 

ちなみに、JRA発表(1/25)によると今年のアメリカ三冠競走に9頭の日本馬が登録していた。実際に出走するのはエピカリスのみで、他の馬はアディラートが UAEダービーに出走(12着)したのみである。