天皇賞(春) 2017の振り返り

レース情報

出走馬

17頭立て。G1馬が5頭、好調馬も出走していたものの完全にキタサンブラックとサトノダイヤモンドの一騎打ちと見られた。

オッズもこの2頭が抜け、最終的にはキタサンブラック(単2.2倍)、サトノダイヤモンド(2.5倍)となった。

前走日経賞G2を勝利した4歳馬のシャケトラが3番手評価(9.9)、G1でも好走続きのシュヴァルグランが12.0倍で続く。ゴールドアクター以下は20倍を超えるオッズとなった。

レース条件

開幕2週目の京都芝3200m。天候も馬場も良し。

芝のレースでは土日とも逃げ先行馬が上位に来ていて、上がりの速い馬場だと想像できた。

 

予想

予想に先立って2つの記事を書いた。

▼関連記事:天皇賞(春)は2強で決まるのか?過去の2強対決では…

▼関連記事:レーティング予想はつかえるのか。天皇賞(春)の場合

簡単に言えば、「明らかな2強対決のレースの結果がどうなったのか」「レーティング情報は役に立つのか」の2点について調べたものだ。

詳細については各記事を参照してもらいたいが、結果としてはこうだった。

2強対決のレース

2強がワンツー決着は、4レースに1回しかないが、約半数でどちらかが馬券圏外となっている。ただこれはオッズ以外に何の条件もつけなかった場合の数字である。ちなみにオープンクラスだとそれほど荒れないだろうと思ったのだが、「オープン」「平地芝」の条件をつけても、対象37レース中2強がワンツーは9回(24%)、1頭は馬券圏外が18回(49%)と割合はほぼ同じだった。

だが、今回の2強はさすがに強い。特にキタサンブラックは枠も展開も向くと見た。サトノダイヤモンドはその逆で枠も展開など不利な条件が揃えば着外(といっても僅差で掲示板は外すまい)の可能性はあると考えた。

レーティング情報

2強については、近3走とも120超えで圧倒的だった。

安定しているのがシュヴァルグラン。2強には及ばないが崩れず高い数値を出している。ゴールドアクターはやや波があるし、残るG1馬(ディーマジェスティ、ワンアンドオンリー)やレインボーラインなどはやや下降気味。急上昇中のシャケトラはやや数値が低いことと実績面で劣る。

伏兵的にはアルバート、タマモベストプレイ、アドマイヤデウス、トーセンバジルあたりと見ていた。

最終予想

順序はともかく、こんな感じの予想が多かったのではないだろうか。ほとんどひねりようがないね。

◎ 3 キタサンブラック
○ 15 サトノダイヤモンド
▲ 1 シャケトラ
△ 12 ゴールドアクター
△ 6 シュヴァルグラン

(アプリ予想)
 買い:シャケトラ、キタサンブラック、アドマイヤデウス
  条件付:サトノダイヤモンド、ゴールドアクター
 微妙:トーセンバジル
 消し:アルバート、タマモベストプレイ
 穴馬:スピリッツミノル(複穴)

購入馬券

上位人気決着になりそうだったので、三連単のみ購入。

キタサンブラックの頭は堅いと思った。最内でうまく立ち回ればシャケトラの逆転の可能性を考え、2頭を1着に。

2着にはシャケトラ、シュヴァルグラン、ゴールドアクター、サトノダイヤモンドの4頭。キタサンブラックは負ける時は馬券圏外と見て外した。

3着は読めなかった。とんでもない馬が紛れる可能性もあると思ったので思い切って総流しとした。

三連単:1,3→1,6,12,15→総流し(105点)

(資金配分をしたかったのだが、時間がなく均等買いになった)

馬券成績

馬券

※画像は、Club A-PAT の投票照会サービスから引用

 

レース結果

展開・着順

シャケトラ、ラブラドライト、ゴールドアクターがやや立ち遅れる。キタサンブラックは好スタートで先頭を切ったがすぐに大外からヤマカツライデンがハナに立つ。シャケトラはすぐに追い上げて先団にとりつく。アドマイヤデウス、シュヴァルグラン、ワンアンドオンリーは好位につけサトノダイヤモンドは中団で進む。

ヤマカツライデンが、1000m 58.3秒のハイペースで大逃げを打ち、キタサンブラックは2番手で集団を引っ張る。隊列はほぼ変わらず進み、2度めの坂を下って4コーナー前でキタサンブラックが先頭に立つ。アドマイヤデウス、シュヴァルグランが続き、4コーナーでサトノダイヤモンドが進出。4頭以外はなかなか伸びてこなかった。最後までキタサンブラックが追撃を凌ぎきり先頭でゴール。シュヴァルグランも追い上げたが届かず。最後にサトノダイヤモンドが内をついていたアドマイヤデウスをクビ差出て3着。中団から最後伸びてきたアルバート、ディーマジェスティ、ゴールドアクターが続いた。シャケトラは最後失速して9着だった。

各馬情報

キタサンブラック(1人気 1着)
完全なハイペースでこの馬もかなりのペースだったと思うが、離れた2番手を追走。早めに先頭に立って押し切った。さすがに最後は厳しかったようだが、このペースで引っ張り上り3F 35.3。脅威のレコードタイムを叩き出した。枠順が有利だったとはいえ鞍上がうまく乗り、完勝といえるだろう。

○ サトノダイヤモンド(2人気 3着)
枠順の不利を言われているが、昨年の有馬記念も外目の枠だった。今回は初の58kgを背負ったことと、やはりもう少し前の内目を進むことができればもう一つ上の着順はあったかもしれない。上り3F 35.0はメンバー中最速だったが及ばず。今回は勝馬が強かった。

シャケトラ(3人気 9着)
良い枠だったが出遅れ。すぐに追い上げたことがかえって良くなかったか。だが一線級とのレースは前走が初めてで今回が7戦目で初めてのG1。しかもタフなレースということもあり、今後に期待したいところ。

ゴールドアクター(5人気 7着)
出遅れが響いて後方からの競馬。先行してキタサンブラックの後ろあたりにつければ上位進出はあっただろう。乗り替わりの影響はなんとも言えないところだ。

シュヴァルグラン(4人気 2着)
枠も良かったが良い位置につけた。仕上げも万全だったようだが、さすがに勝馬が強かった。とはいえ、G1での2着は最高位(昨年のこのレースとジャパンカップで3着。どちらも勝馬がキタサンブラックだが)正直な所、評価を迷った。好走は間違いないと思っていたが、それ以上があるかどうか。鞍上が違えば▲評価をしていたかもしれない。

 アドマイヤデウス(10人気 4着)
好位の内で脚をためて、最後まで粘ったがサトノダイヤモンドにクビ差交わされたが大健闘だろう。天皇賞(春)は今回が3度目(15着→9→4)だが、来年も好走を期待したい。

 アルバート(6人気 5着)
道中は中団を追走し、4コーナー手前で進出。直線でも伸びてはいるが上位馬には届かず。昨年より一つ順位を上げ、長距離適性を改めて見せたと言えるだろう。

 ディーマジェスティ(10人気 6着)
スタートやや遅れて後方から。2度目の坂の手前あたりから押し上げて4コーナーではサトノダイヤモンドの直後につけたが、直線ではついていけず。この流れでは仕方なかったか。

 ヤマカツライデン(12人気 15着)
大外枠だったが大逃げを打ち、向こう正面では10馬身以上の差を付けた。さすがに最後は失速したが、レースを盛り上げた1頭と言えるだろう。

所感

ヤマカツライデンの大逃げが目立ったが、人気の実力馬や長距離適性馬などが上位を占めた。見た目にもかなりタフなレースであったことは明らかだろう。2006年にディープインパクト(武豊)が出したレコードタイム 3分13秒4 を0.9秒も更新。しかも5着のアルバートまでがこのタイムを上回っている。ペースを比較してみると違いは明らかだ。

 

1000m 1600m 2400m 3000m 上り3F 最速
2006年 1.00.3 1.37.7 2.28.6 3.02.1 33.5
ディープインパクト
2017年 0.58.3 1.34.5 2.24.8 3.00.3 35.0
サトノダイヤモンド

 

敗れたとはいえ、シュヴァルグラン、サトノダイヤモンド、シャケトラあたりは宝塚記念での巻き返しを期待したい。また、中距離になれば、他の馬たちにもチャンスがあるかもしれない。

また、凱旋門賞の話も出てきているが、もし出走するなら万全の体制で頑張ってもらいたいところだ。

 

 

2つの予想方法は役に立ったのか?

先の2つの予想に関する記事はどうだったかを見てみよう。

2強対決のレース

2強の結果は、キタサンブラック:1着、サトノダイヤモンド:3着で、2頭とも馬券圏内だがワンツー決着にはならなかった。これは、2頭が1,3着(12%)でさらに言えば、人気順(1人気 1着、2人気 3着)で5%のパターン(つまり20レースに1回)だった。

ちなみに記事では、馬券の買い方にも触れている。2強とも3着以内は確実と考えた時、3連単のフォーメーションパターンである。この時、2強が1,3着の場合、[2強]→[3-6人気馬]→[2強]を推奨していた。

だが、最終的な予想ではサトノダイヤモンドが4着以下の可能性を考えて、2強が1,2着パターン([2強]→[2強]→[総流し])を応用した買い方にした。

調べた結果、案外2強ですんなり決まることは少ないことがわかって参考には出来たが、やはり最終的には2強の実力と展開や枠などを考えての判断が必要ということだろう。

 

レーティング情報

近3走のレーティング情報は、先の記事を見てもらいたいが、やはり安定して高い数値を出している馬が好走している。それと気になった情報を追加で記載する。

馬名 着順 人気 2016年度
JPNランク
2017年度
MAX値
キタサンブラック 1 1 123 L
117 E
121 I
シュヴァルグラン 2 4 117 L 115 E
サトノダイヤモンド 3 2 122 L
121 E
120 E
アドマイヤデウス 4 10 116 I 112 L
アルバート 5 6 113 E 114 E
ディーマジェスティ 6 8 120 I
ゴールドアクター 7 5 120 L
シャケトラ 9 3 114 L

 

記載したのは、昨年度のJPNサラブレッドランキングでのレーティング値と今年度のプレレーティング値である。(数値の後ろの記号は、距離を表す。I[1900-2100m]、L[2101-2700m]、E[2701m以上])

上位 5頭は、昨年度と今年度ともに高い数値を得ているのがわかる。他にタマモベストプレイ(109E、109E)、レインボーライン(116E、110L)もだが、数値がやや低い。

一方で、シャケトラは昨年の数値がなく、ディーマジェスティ、ゴールドアクターは今年の数値が設定されていない。やはり、安定した実績が必要ということだろうか。ちなみに、今回4着と健闘したアドマイヤデウスの近5走のレーティングは、昨年の天皇賞(春)から順に、112→114→116→111→112。5着のアルバートも同じく、113→112→111→114→114。両馬とも重い印は打ちづらいが、△評価は十分できそうだ。

 

今後もさらに精度が上がるように研究を進めたいところだ。