天皇賞(春)は2強で決まるのか?過去の2強対決では…

2強対決?

さて、天皇賞(春)だが、今年は17頭が出走する。

戦前の予想では、サトノダイヤモンドとキタサンブラックの2強に対して、勢いのある4歳馬のシャケトラやゴールドアクター、ディーマジェスティ、ワナアンドオンリーなどのG1馬、惜敗続きのシュヴァルグラン、長距離を得意とする馬たちが割り込むかどうかというものが多い。

4/30(日)午前2時の単勝オッズはこうなっている。

サトノダイヤモンド 2.4倍、キタサンブラック 2.5倍、シャケトラ 9.6倍、シュバルグラン 12.4倍、ゴールドアクター 17.6倍。6人気レインボーラインからは20倍を超えている。

確かに、2頭の人気が抜けている。いわゆる一騎打ちムードである。

普通に考えれば、順調に来ているこの2頭で決まる可能性は高いだろう。だが、本当に2頭がワンツーを決めるのか。割って入る馬がいるのか、それともどちらか(あるいは両方)が馬券圏外に沈むのか。

競馬に絶対はないとはよく言われることだ。

ちなみに、昨年の皐月賞は3強対決(リオンディーズ、マカヒキ、サトノダイヤモンド)と言われていたが、3強レースの傾向を調べた結果、3強ではないディーマジェスティを本命にできた。

味をしめて、2強の場合の傾向を調べてみたい。

 

どうやって調べる?

まず、過去のレースで、「2人気馬の単勝オッズが4倍未満」かつ「3人気馬の単勝オッズが8倍超」のレースを抽出する。

詳しい計算式は省くが、単勝オッズ4倍ということは占有率にすると22%ほどである。仮に1,2人気とも3.9倍だとしても、2頭で全体の45%を占めることになる。さらに3人気が、8倍ということは10%ほどになる。

つまり、1,2人気の2頭で約半数(以上)の票を集めていて、3人気以下は混戦状態ということだ。

この条件に該当するレースの中から、1,2人気がどのような着順になったのかという傾向を調べてみることにする。

 

対象レースはどのくらいある?

あまり過去に遡る必要はないと判断して、抽出対象期間は、2012年〜2017年(4月23日)までとした。

この期間中に行われたレースは、全場で 18371レースである。そのうち、2強レースに該当したのは 881レースあった(全体の 4.8%)。

例えば、近いところでは先週4月23日の京都8レース(500万/ダート1800m)である。このレースでは、ミスティーフリップ 2.0倍、トウカイエクレール 2.9倍、ミラクルユニバンス 8.8倍だった。

9頭立てだったが、勝ったのは2人気のトウカイエクレール。1人気のミスティーフリップは7着だった。

ちなみに、この時の鞍上はトウカイエクレールが武豊、ミスティーフリップがルメールだった。人気、騎手ともに現時点での天皇賞と同じなのは偶然だが興味深い。

 

では実際どうだったのか

結果は、以下の表を参照願いたい。

結果 レース数 割合
全レース 881 100%
2頭が 1,2着 230 26%
 1人気が1着(2人気が2着) 140 16%
 2人気が1着(1人気が2着) 90 10%
2頭が 1,3着 102 12%
 1人気が1着(2人気が3着) 59 7%
 2人気が1着(1人気が3着) 43 5%
2頭が 2,3着 56 6%
 1人気が2着(2人気が3着) 28 3%
 2人気が2着(1人気が3着) 28 3%
 1頭が4着以下 415 47%
  1人気が4着以下(2人気は3着以内) 177 20%
  2人気が4着以下(1人気は3着以内) 238 27%
2頭とも4着以下 78 9%

 

さてどうだろう。

2頭で決着するのは、26%。つまり4レースに1回しかないということだ。一方で、1頭が4着以下が約半数もあるのは驚きである。2頭とも4着以下というパターンも11レースに1回あるのだ。

これは、クラスなどの条件は関係なく障害レースも含んでのことである。

では、G1ではどうか。該当レースは4レースあった。

レース 1人気馬
(騎手)
オッズ、着順
2人気馬
(騎手)
オッズ、着順
3人気馬
(騎手)
オッズ、着順
2012 日本ダービー ワールドエース
(福永)
2.5倍 4着
ゴールドシップ
(内田)
3.1倍 5着
ディープブリランテ
(岩田)
8.5倍 1着
2012 有馬記念 ゴールドシップ
(内田)
2.7倍 1着
ルーラーシップ
(ウィリアムズ)
3.7倍 3着
エイシンフラッシュ
(三浦)
10.0倍 4着
2014 スプリンターズS ハクサンムーン
(戸崎)
2.8倍 13着
ストレイトガール
(岩田)
3.6倍 2着
コパノリチャード
(浜中)
8.8倍 12着
2016 菊花賞 サトノダイヤモンド
(ルメール)
2.3倍 1着
ディーマジェスティ
(蛯名)
3.2倍 4着
カフジプリンス
(岩田)
11.7倍 8着

 

ではどう買う?

3頭目はどう選ぶ?

2頭で決まるかどうかはわからないが、2頭以外をどう選べば良いのだろう。

先程のパターンで3頭目を選ぶ目安になるだろうか。

2頭とも3着以内 1頭が4着以下 2頭とも4着以下
3人気 92 170 37
4人気 76 130 28
5人気 57 112 33
6人気 49 96 33
7人気 26 82 24
8人気 31 65 24
9人気 21 56 16
10人気 13 40 17
11人気以下 23 79 22

 

少しわかりにくいので説明する。

例えば、2強が2頭とも3着以内だった場合には、3着以内に入る馬がもう1頭いるわけである。つまり、3連複で言えば「1人気 – 2人気 – X人気」のXの部分だ。

上の表で言えば、3着以内のもう1頭が3人気馬のパターン(つまり、3連複「1人気 – 2人気 – 3人気」)が92レースあるということである。

但し、「1頭が4着以下」「2頭とも4着以下」の場合は頭数であり、レース数ではないので割合で見て欲しい。

 

ついでに3連単のパターン

仮に、サトノダイヤモンドとキタサンブラックの2頭は両馬とも3着以内は確実だと判断したとしよう。

馬券の買い方はいろいろあるだろうが、馬連(2.8倍)やワイド(1.6-1.8倍)はオッズ的に買いづらい。ここは3連単で考えてみよう。

2頭軸の場合、フォーメーションかマルチだろう。先程のパターンで3頭目を調べてみよう(2頭とも3着以内を詳細化)

1,2着時の
3着馬
1,3着時の
2着馬
2,3着時の
1着馬
3人気 53 26 13
4人気 42 19 15
5人気 35 12 10
6人気 30 16 3
7人気 12 8 6
8人気 20 6 5
9人気 15 4 2
10人気 8 5 0
11人気以下 15 6 2

 

この表を見ると、マルチよりもフォーメーションの方が良さそうに見える。

 

2強が1,2着
サトノダイヤモンド
キタサンブラック
サトノダイヤモンド
キタサンブラック
3〜8人気馬/総流し
2強が1,3着
サトノダイヤモンド
キタサンブラック
3〜6人気馬 サトノダイヤモンド
キタサンブラック
2強が2,3着
3〜5人気馬 サトノダイヤモンド
キタサンブラック
サトノダイヤモンド
キタサンブラック

 

ちなみに、サトノダイヤモンド、キタサンブラックを1,2着で3着を総流しにした場合、買い目は30点。1点100円で購入すれば3000円である。オッズの低い一部の買い目を200円とすれば、現時点のオッズでは 3400円の投資で、115%以上の回収率を期待できるので、迷った場合は総流しもありだろう。

 

さて実際のレースは

レースはデータ通りには行かないものだが、終わってみればやはり2頭は強かったとなるのか、他の馬ががんばって割って入るのかはわからない。

実際の予想では参考にならないかもしれないが、少し違う観点でレースを見てみるのも面白いだろう。

 

さて、実際の予想に取り掛かろう。