今週は香港クイーンエリザベス2世カップ

今週の注目はもちろん天皇賞(春)だ。

キタサンブラックとサトノダイヤモンドの対決が注目されるが、シャケトラなどの新しい勢力や長距離を得意とする馬たちも上位進出を伺っているはずだ。

だが、もう1つG1がある。香港クイーンエリザベス2世カップである。

こちらも枠順が確定して、日本馬のネオリアリズムが5番(ゲート番は6)に決まった。

 

レース概要

香港競馬は、9月上旬〜翌7月中旬が1シーズンとなるらしい。暑い8月を避ける意味合いもあるようだ。そういう意味では、4月はシーズン後半戦と言えるだろう。後半戦の注目レースはこの香港クイーンエリザベス2世カップと5月上旬(今年は5月7日)に予定されているチャンピオンズマイルである。

1着賞金は、1140万香港ドル(約1億6千万)である。

昨年はラブリーデイの4着が最高だったが、一昨年はステファノスが2着。過去にはエイシンプレストンの連覇やルーラーシップの優勝など、日本馬の活躍が目立つ。

過去には延べ17頭が出走し、着度数は 3-2-2-10 である。

 

コース

香港シャティン競馬場の芝2000m で施行される。12月に行われる香港カップ(昨年はモーリスが優勝)と同じコースである。

スタンド前からスタートし、右回りコースをほぼ一周する。スタートしてまもなく1コーナーとなるため、外枠はやや不利となるが、今年は8頭立てなので気にする必要はないだろう。

差しや追込も十分届くのだが、基本的には先行有利といえるのかもしれない。

 

出走馬

今年は、ネオリアリズムがモレイラ騎手とのコンビで出走する。

最有力は、昨年の優勝馬 ワーザーだろうか。今年はやや成績を落としているが、レーティング124は出走馬中トップで2位のシークレットウェポン(119)とは差がある(ネオリアリズムは 117)。また、2月に香港ゴールドカップG1を勝利しているし、ボウマン騎手とのコンビではG1でも 3-2-1-0 の好成績である。

ちなみに、ロンジンワールドベストレースホースランキング(2016年度)を見ると、日本馬ではモーリスとエイシンヒカリが127、キタサンブラック、サトノクラウンが123、サトノダイヤモンドが122となっている。ワーザーの124というのは、かなり高い値と言えよう。

シークレットウェポンは、昨年香港カップG1でモーリスの2着に好走した馬だ。コース実績もあって好走は間違いなさそうだ。

デザインズオンロームは、このレースで過去 4、5着。香港カップでは、1、4、8着と好走実績はあるが、最近の成績は伸びていないようだが、ワーザーと同じムーア調教師で侮れない。

ブレイジングスピードは一昨年の優勝馬。昨年も3着と好走しているものの、やや分が悪そうだ。

ネオリアリズムは唯一の日本馬。鞍上とのコンビは初めてだが問題ないだろう。海外遠征は昨年12月の香港マイルG1(9着)以来2回目。実績面では分が悪いが、うまく先行できれば良いレースができるはずだ。

ザユナイテッドステイツも実績では見劣るが、重馬場で良績があり、馬場の状態次第では浮上する可能性もありそう。

ディクトンの過去5勝はG3以下でのもの。G1では2着が3回あるものの、厳しい戦いになりそうだ。

パキスタンスターは、これまでマイル前後のレースがほとんど。2000mは前走の香港ダービーG1(2着)が初めてだった。

 

今回は少頭数で、斤量は全馬とも57kg。まぎれの少ないレース展開になりそうだ。とはいえ、順当な結果におさまるかどうかはわからない。じっくり検討してみよう。