【G1予想】有馬記念 2017

第62回
有馬記念
  G1 

中山 芝 2500m

日本ダービーに匹敵するレースとして、理事長の有馬氏の提案により、ファン投票によって出走馬を選出するという中山グランプリがの1956年に創設されました。直後に有馬氏が急逝したことから功績を称えて有馬記念とレース名が改称されました。当初は内回り2600mで行われていましたが、1960年には外回り、1966年に内回り2500mに変更されました。

以前は推薦方式でしたが、現在ではファン投票の上位10頭に加えて競走成績を考慮して出走馬が選定されています。

 

臨戦過程・ローテーション

前走

過去10年で馬券に絡んだ30頭の前走を見てみると、ジャパンカップ 12、菊花賞 5、天皇賞(秋) 4、凱旋門賞 2、エリザベス女王杯 2、金鯱賞 2、マイルCS 1、アルゼンチン共和国杯 1、中日新聞杯 1である。

アルゼンチン共和国杯勝ち後にこのレースを勝ったゴールドアクターは、前年の菊花賞 3着でその後1000万、1600万、G2を3連勝していた。
中日新聞杯勝ちのトゥザグローリーはその前にマイルCSに出走(7着)していたし、ダービーにも出走(7着)していた。
金鯱賞組はどうか。2013年2着のウインバリアシオンは前年のクラシックや同年の天皇賞(春)や宝塚記念で好走実績があった。2012年2着のオーシャンブルーはG1初出走が有馬記念だった。この馬のみがG1経験がなかった。

ジャパンカップ好走馬

ジャパンカップ好走組の成績は案外である。ジャパンカップ、有馬記念を連勝したのは、2000年以降では、テイエムオペラオー、ゼンノロブロイ、ディープインパクトの3頭のみである。前2頭は天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念を3連勝、ディープインパクトは凱旋門賞後の連勝。この3頭は別格だろう。

ジャパンカップ→有馬記念と連続して馬券に絡んだのはキタサンブラック(2016年 1→2着)、ルーラーシップ(2012年 3→3着)、ヴィクトワールピサ(2011年 3→1着)、ブエナビスタ(2011年 2(1位入線降着)→2着)の4頭のみである。

リピーター馬

有力馬は当然のように連続出走することが多い。では連続して馬券に絡んでいる馬はどのぐらいいるのだろうか。2000年以降ではゴールドシップが唯一3年連続(2012年 1着→3着→3着)で、キタサンブラックが今年も馬券に絡めば3年連続となる。2年連続はこの2頭含めて11頭、1年空けて2回は3頭いる。

展開・脚質

コースは中山芝内回りの2500mは器用さとスタミナの両方が必要なコースである。3コーナーの外回り向こう正面側からのスタートで3〜4コーナー〜スタンド前〜1〜2コーナー〜内回りの向こう正面〜3〜4コーナーとコーナーが6回もある。スタートすぐに3コーナーなので先行馬は内が有利だが、極端な偏りは見られない。

逃げ切りは難しいが、2周めの3コーナー過ぎからレースが動くことが多く、4コーナーでは中団より前にいなければ厳しいだろう。

レーティング

上位クラスのレースでは有効な指標になるが有馬記念ではどうだろう。

着順・馬名 近3走
max
2015年
1着 ゴールドアクター 112(10位)
2着 サウンズオブアース 117(3位)
3着 キタサンブラック 117(3位)
2016年
1着 サトノダイヤモンド 121(2位)
2着 キタサンブラック 123(1位)
3着 ゴールドアクター 117(4位)

2015年のゴールドアクターは前年の菊花賞3着(レーティング114)後、3連勝していた上がり馬だったことを考えると一定の指標にはなる。レーティングの高い馬が好走するとは限らないが、好走する馬はレーティングが高いもしくは上がり馬と考えて良いだろう。

それを踏まえて今年のレーティング上位馬を見てみよう。

馬名 近3走
max / ave
max対象レース
1 キタサンブラック 123 / 117.3 天皇賞(秋) 1着
1 シュヴァルグラン 123 / 115.7 ジャパンC1着
3 サトノクラウン 122 / 117.3 天皇賞(秋) 2着
4 レインボーライン 118 / 114.7 天皇賞(秋) 3着
4 スワーヴリチャード 118 / 115.3 ダービー 2着
6 シャケトラ 114 / 74.7* 宝塚記念 4着
6 サクラアンプルール 114 / 89.1* 札幌記念 1着
8 ミッキークイーン 113 / 110.3 宝塚記念 3着
9 ブレスジャーニー 112 / 107.3 東スポ杯2歳S 1着
10 ヤマカツエース 111 / 105.3 ジャパンC 8着
11 ルージュバック 110 / 107.0 オールカマー 1着
12 クイーンズリング 109 / 108.3 エリザベス女王杯 7着
府中牝馬S 4着
12 サトノクロニクル 109 / 107.7 チャレンジC 1着
セントライト記念 3着
12 サウンズオブアース 109 / 91.5* ジャパンC 12着
札幌記念 4着

*印はレーティング値がないもしくは低い値のレースが含まれている

穴馬?

上位陣が強力で昨年同様に堅い決着になりそうだが、過去の穴馬の傾向から可能性を調べてみたい。

【2015年 ゴールドアクター 8人気 1着】
何度も書いているが、前年の菊花賞3着。その後、条件戦とG2を3連勝していた上がり馬。

【2014年 トゥザワールド 9人気 2着】
直前の菊花賞は16着だったが、皐月賞2着、ダービー 5着。また新馬戦〜皐月賞まで4連勝を含んで6連続連対などの実績。

【2012年 オーシャンブルー 10人気 2着】
クラシック未出走だが条件戦を勝ち上がりG2を5着、1着の後の有馬記念がG1初出走。前走から手綱を取ったルメールの功績だろうか。

【2011年 トゥザグローリー 9人気 3着】
前年の有馬記念3着後にG2を連勝したものの、G1は4連続着外(天皇賞(秋)は5着)。

【2010年 トゥザグローリー 14人気 3着】
菊花賞出走はなかったが、ダービー、マイルCS(いずれも7着)に出走。

ゴールドアクターのような上がり馬は該当馬がいないし、オーシャンブルーのパターンも見つからない。

ただ、トゥザワールド、トゥザグローリーには共通点がある。それはキングカメハメハ×トゥザヴィクトリーの配合であること。父キングカメハメハは有馬記念出走前に引退したが、NHKマイルCとダービーを制覇。母トゥザヴィクトリーは2001年の有馬記念で3着になっている。勝てないまでも馬券に絡んでくる血統はよく似ている。今年はトーセンビクトリーが該当する。実績では見劣るがヒモの1頭に入れておくのも面白そうだ。

レース予想

当然キタサンブラックがハナを切るだろうが、ヤマカツエース、サクラアンプルール、カレンミロティックあたりがハナを主張するかもしれない。シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、シャケトラは好位から、サトノクラウン、ミッキークイーン、レインボーラインは後方追走。ペースはスローになりそうだ。

2周めの3コーナーを過ぎる辺りから後方から有力馬が徐々に進出、4コーナー付近では前が一団になりそう。キタサンブラックは早めに先頭に立って押し切りを図るところへシュヴァルグラン、スワーヴリチャード、サトノクラウンなどが押し寄せて、最後は叩き合いの激戦になる感じだろうか。

上位陣が強くて穴馬の付け入る隙間が見つからないが、混戦に乗じてなだれ込むという可能性も捨てきれない。

予想印

シュヴァルグラン。ジャパンカップでG1初制覇。昨年のこのレースは0.5秒差の5着だったが、今年は大きく上積みがある。鞍上が変わったのも大きいし、天皇賞(秋)に出走しておらず、今シーズンの疲労は大丈夫だろう。

キキタサンブラックは、ラストラン。この馬のタフさと好枠を引く強運には恐れ入る。調教を見る限り問題はなさそうだ。最後は何とかこのレースのタイトルがほしいところだろう。

ブレスジャーニー。今年は牡牝ともに3歳馬のレベルが高いと言われている。スワーヴリチャードも魅力だが人気をしていることや枠を考えるとこちらに食指が動く。菊花賞惨敗は11ヶ月の休み明けで不良馬場など条件が悪すぎた。前走では復活の走りが見られたし、その後の調教も順調だ。鞍上の乗り替わりもあり、人気はないが一発を期待したい。

スワーヴリチャード。ダービー2着馬。ダービー馬のレイデオロがジャパンカップで2着だったことや斤量差を考えれば、当然勝ち負けできる能力がある。

予想印
◎ (10) シュヴァルグラン
○ (2) キタサンブラック
▲ (4) ブレスジャーニー
★ (14) スワーヴリチャード
△ (1) ヤマカツエース
△ (5) トーセンビクトリー
△ (9) サクラアンプルール

1 Comment

部長

キタサンブラックの強さが目立ったレースだったが、楽に行かせてしまったのは他馬からすれば失敗だっただろう。その中でもうまく立ち回ったのがクイーンズリングだ。有利な内枠だったがルメールの判断も良く、2着とは言え上出来のラストランだっただろう。シュヴァルグランは直線のごちゃつきがなければもう少し際どくなっていたかもしれないが、キタサンブラックの勝ちは変わらなかったと思う。スワーヴリチャードは右回りというより経験不足っぽい。実際阪神では好走しているわけだし、中山との相性なのか。他の期待していた穴馬たちは惨敗だった。

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