【レース回顧】秋華賞 2017

雨の重馬場となった今年の秋華賞は、フルゲート18頭。NHKマイルC優勝馬のアエロリットが単勝3.6倍の1人気に推されたが、皐月賞に挑戦したファンディーナ、トライアル紫苑S勝ちのディアドラ、桜花賞2着のリスグラシュー、オークス2着のモズカッチャン、ローズS勝ちのラビットランまでの6頭が10倍以下で人気は割れていた。

予想

メンバー構成からカワキタエンカの逃げは確実。好スタートなら最内枠を引いたアエロリットが行く可能性もあると考えた。基本的には差し有利の展開と見たが、重馬場の内回りで前残りの可能性もあった。

前走内容や実績から見て◎アエロリットを本命に、相手は堅実な走りの○リスグラシュー、3番手は春のクラシック未出走だが力をつけてきた▲ミリッサ。そしてやはり能力的には上位と見た★ファンディーナ。前走の内容などから、ラビットラン、カワキタエンカ、ディアドラを△評価とした。

◎(1)アエロリット
○(7)リスグラシュー
▲(11)ミリッサ
★(16)ファンディーナ
△(2)ラビットラン
△(8)カワキタエンカ
△(14)ディアドラ

購入馬券

アエロリット1着固定の3連単
 3連単:1→7,11,14→2,4,5,7,8,11,14,16(21点)

▲ミリッサの単勝
 単勝:11

荒れ馬場での波乱期待
 ワイド:2,5,6,10  BOX(6点)

レース結果

展開・結果

予想通り好スタートからカワキタエンカがハナに立った。大外からファンディーナが続き、アエロリットも3番手。モズカッチャン、レーヌミノル、ラビットランなども好位につけ、リスグラシュー、ミリッサ、ディアドラは後方から。

1000m通過は59.1秒。過去10年の平均が58.9秒で馬場を考えるとかなりのハイペースだったのではないだろうか。3コーナーを過ぎ残り600mあたりから大きく動く。モズカッチャンが押し上げ、リスグラシューは外から、ディアドラは内から押上にかかる。直線にはいるとカワキタエンカ、アエロリットを交わしてモズカッチャンが先頭にたつが、ゴール前で一気に伸びたディアドラが差し切った。2着はわずかにリスグラシュー、3着モズカッチャンだった。1人気アエロリットは直線で粘れず7着、ファンディーナは4コーナーから後退して13着に終わった。

各馬状況

◎(1)アエロリット(1人気 7着)
スタートも悪くなく、カワキタエンカの後ろ2番手追走。ハイペースで前半少しかかり気味に見えた。重馬場の影響よりもやはり距離がこたえたか。気になったのは、この時期で休み明け-10kg。過去10年でトライアル以外からの大幅減は不振。全体的に見て評価を下げるべきだったか。

○(7)リスグラシュー(4人気 2着)
首を上げた瞬間にゲートが開いて少し出遅れる。3コーナーから徐々に進出して上がりは2位(36.2)でモズカッチャンを何とか捕らえたが、またもや勝利には届かず。

▲(11)ミリッサ(7人気 8着)
明らかに道悪が苦手なんだろう。これまでに見せていた末脚も不発。もう少し走れると考えたのと鞍上の連覇への期待もあって3番手評価にしたのだが見込み違いだったか。次走の走りをよく見てみたい。

★(16)ファンディーナ(2人気 13着)
大外枠でも好スタートで2〜3番手につけたものの、4コーナーで馬群に飲み込まれた後はまったく見どころなく大敗。やはり大型馬には不向きなレースだったか。今後の巻き返しがあるのか、よく見ておきたい。

△(2)ラビットラン(6人気 4着)
前走の結果を見ても評価はあげられなかったが、見限ることも出来ず△評価。道中は好位から進んだが上位3頭とは離された4着。良馬場ならもう少し違う結果だったかもしれない。

△(8)カワキタエンカ(8人気 5着)
今回も好スタートからハナ。重馬場はハイペースで引っ張る。直線にはいるとすぐに交わされたが、最後までよく粘り掲示板を確保した。もう少し押さえながら走れるようになれば良いのだが。

△(14)ディアドラ(3人気 1着)
スタートは若干立ち遅れて後方追走。残り800m付近で内に入れた判断が良かった。直線では徐々に外へ位置取り残り2ハロン付近から一気に伸びて差し切った。着差以上に強い印象だった。

−(2)モズカッチャン(5人気 2着)
好位から早めに進出。直線に入るとすぐに先頭に立ち、押し切りをはかるが2頭の差しに屈した。レース内容から見ればこの馬も強い印象だった。

所感

ファンディーナの位置取りは予想外だったが、カワキタエンカが逃げてアエロリットが続くのは予想通りだった。それでもやはり重馬場の影響が各馬にとって大きかったと言えるだろう。予想記事のコメント欄にも書いたが、過去10年の上がりは32.9〜34.3秒。今年はディアドラの35.7秒が最速でかなり遅く、勝ちタイムが2分を超えたのも2012年一度だけだった。今回結果を残せなかった馬が次走良馬場で人気を落としているようなら狙い目でもある。

今回目立ったのは、やはり上位3頭だろうか。ディアドラは上がりの脚もさることながらルメールのうまさ(特に位置取り)がよかった。リスグラシューも外を回ってよく伸びた。桜花賞・オークスでは△評価だったが今回は○を打ったのは間違いではなかった。しかしモズカッチャンの評価はいつも失敗する。オークスでは△(2着)、ローズSでは▲(7着)で、今回は思い切って無印としたら3着。ツイッターではパドックで良く見えたと書いたのだが。

来年への覚書

馬体重
今回アエロリットは、前走(7/30 クイーンS)から-10kgでの出走。過去10年で、-8kg以上減で馬券に絡んだのは3頭(1-1-1-14)。しかしこの3頭は休み明けのステップレース(紫苑S、ローズS)では馬体増の後、本番で絞ってきたパターンだった。また、クイーンSからの参戦は7頭で、馬券に絡んだのは2頭でいずれも-4kgだった。

オークス好走馬
予想記事ではローズS優勝馬の好走条件として書いたのだが、今年のオークス出走馬は8頭。秋華賞の上位3頭のオークスの成績は、4,5,2着だった。15人気ながら6着に健闘したブラックオニキスはオークス7着だった。

トライアル
トライアルの成績が本番に結びつかなかった紫苑Sだが、G3に昇格した昨年は紫苑S組が1,2着。今年は優勝馬のディアドラが本番でも勝利。レースレベルが上がったのかメンバーが揃うのかまだ何とも言えないが、注目点ではある。

レーティング
重賞と一部特別レースの5着以内(G1は全馬)に付与されるレーティングから見てみる。ディアドラ、モズカッチャンはレーティング設定のない条件クラスの出走があり、平均値では不利だった。予想記事でも書いたが、近3走のmax値と上がり馬でフィルターをかければ、10頭以内に絞ることができそうだ。