【レース分析】賞金面から見た神戸新聞杯

今週は菊花賞トライアルの神戸新聞杯が行われる。
まずは、賞金面から買える馬、買えない馬を探ってみよう。

賞金とは?

では賞金とは何か。ここでいう賞金とは「本賞金(獲得賞金)」ではなく、「収得賞金」のことだ。では収得賞金とは何だろう。

レースで上位に入ると賞金を獲得します。例えば日本ダービーで優勝すると2億円。これは「本賞金」と呼ばれて、1〜5着に入着した場合に獲得するものです。
一方、収得賞金というのは、本賞金とは違い、レースで1着(重賞は2着まで)になった場合に加算される賞金のことです。新馬・未勝利に勝つと400万500万以下条件で勝つと500万重賞競走本賞金の半額などと決められています。
収得賞金は、「500万以下」のようにクラス分けされたレースの出走条件として使われます。また、クラス分け以外にも重賞レースなどに出走する際のいわゆる「賞金順」としても使われています。

 

収得賞金の算定方法(JRAのサイトへ)

 

賞金別による分析

菊花賞に出走できるのは?

まずは、過去5年の菊花賞出走馬について、収得賞金を見てみよう。

400万 900万 1000〜
1500万
1500万超
2016 0 2 7 6
2015 1 1 5 8
2014 0 1 8 7
2013 0 3 7 8
2012 0 1 9 5

菊花賞への出走条件はこうだ。

「優先出走権」のある馬
1. 菊花賞トライアルレースのセントライト記念及び神戸新聞杯の1〜3着馬
2. 桜花賞、皐月賞、オークス、ダービーのいずれかで優勝した[地]馬
「優先出走権」のない馬
3. 収得賞金順
4. 同一順位の馬が多数ある場合は抽選

つまり、優先出走権がなければ収得賞金順で、同額の馬が多くいる場合は抽選となるわけである。なので「収得賞金が少ない馬」は何とか優先出走権が欲しいところである。

上記表から考えると、900万以下では抽選になる可能性が高い。もちろんフルゲートに足らなければ、抽選なしでも出走は可能だ。

ちなみに、900万というのは、「新馬・未勝利勝ち(+400万)」+「500万勝(+500万)」のパターンである。あと多いのは「さらに1000万勝(+600万)」もしくは重賞2着やオープン勝ちで1000〜1500万のパターンである。重賞勝ちや重賞2着が複数あると1500万を超えてくる。

神戸新聞杯の例

それでは、神戸新聞杯(過去5年)について、神戸新聞杯前までの収得賞金別に成績を見てみよう。

収得賞金 着度数
400万 0-0-0-4
900万 0-1-3-24
1000〜1400万 0-0-0-7
1500万 0-2-0-15
1600〜2000万 0-1-1-5
2150〜5000万 1-0-1-9
5000万超 4-1-0-0

やはり、900万レベルでは優先出走権を取りに来ているような感じだ。400万、つまり新馬・未勝利戦での1勝馬は厳しい。一方で高額の収得賞金の馬は能力の違いで実力を見せていると考えられる。ちなみに、5000万超だったのは、サトノダイヤモンド、リアルスティール、ワンアンドオンリー、エピファネイア、ゴールドシップの5頭である。

ちなみに、先週のセントライト記念は、ミッキースワロー(900万)、アルアイン(7800万)、サトノクロニクル(2500万)、ローズSは、ラビットラン(900万)、カワキタエンカ(900万)、リスグラシュー(5000万)だった。

では今年は?

出走馬は確定していないが、特別登録されている16頭を見てみよう。

収得賞金 馬名
400万 タガノヤグラ、ホウオウドリーム
メルヴィンカズマ
900万 アドマイヤウイナー 、エテレインミノル
タガノシャルドネ、マイショウテンシャ
ユラノト
1050万 ダンビュライト
1500万 キセキ、ベストアプローチ
2000万 マイスタイル
2400万 サトノアーサー
2900万 アダムバローズ
14250万 レイデオロ

さすがにレイデオロはすごい。新馬(400万)、葉牡丹賞(500万)、ホープフルS(3350万)、ダービー(10000万)で、合計14250万。ただ、菊花賞ではなくJCへ向かうようだ。

厳しいのはダンビュライトだ。新馬(400万)の後、サウジアラビアRC(G3)で2着(650万)の後、きさらぎ賞(G3)、弥生賞(G2)、皐月賞(G1)全て3着と好走していて、本賞金は6850万だが、収得賞金は1050万しかない。出走できないことはないだろうが、確実に優先出走権が欲しいところだろう。

ここはやはり、900万・1500万の馬たちの好走(激走?)が気になるところだ。